豊橋市の熱中症事故を受け,全国で熱中症及び,空調設置への関心が高まっています。
一度,データをもとに状況を確認しておきたいと思いましたので,文科省のデータから状況をまとめてみました。
「公立学校施設の空調設備設置状況調査の結果について」まとめ
「公立学校施設の空調設備設置状況調査の結果について」
上のサイトにまとめられていたことから,わかることをいくつか書き出してみました。
また,下のサイトのデータをつかって,2014年のデータと2017年のデータをグラフ化してみましたので,併せてみていただけると混とんとした状況が見えてきます。
- 平成29年度4月1日現在の調査で41.7%
- 体育館、武道館へのエアコン設置率は1.2%
- 幼稚園 前回より17ポイント増の58.3%
- 小中学校 前回より11.8ポイント増の41.7%
- 特別支援学校 前回より 7ポイント増の67.5%。
- 東京は,ほぼ100%設置
- 豊橋市のある愛知県 27.8% H26は16.4%。1.4ポイント増
- 香川県は92。3% 69.2%から23.1%も増である。
- 沖縄県の74.3%よりも高い、
- 「南国」宮崎、鹿児島はどちらも30%台と低くなっている。
- 20%台以下は、長崎、愛媛、山口、奈良、静岡、奈良、長野、新潟、秋田、宮城、岩手、青森、北海道。
- 東北はわかるとして、九州では長崎が断然低い。四国では香川との差が79.1%もある。
- 平均気温と設置率との間に、相関関係はほぼない。
グラフからでもさまざまなことが見えてきます。
とにかく,自治体によって設置率も伸びもバラバラです。
いよいよ政府も動き出す
エアコンの設置にこれだけのばらつきがあるのは,文科省からの交付金がなかなかおりないということもあると思いますが,自治体による格差により子どもの健康面,安全面に違いが出ないようにするために政府も動き出そうとしています。
JNNニュースにて
「菅官房長官は記録的な猛暑への小中学校での対策として、クーラーの設置支援を、関係省庁に具体的に検討するよう指示する考えを示しました。
「学校へのクーラー設置を支援していく必要は当然あるわけで、今後、関係省庁において具体的に検討させたい」(菅義偉官房長官)
菅長官は、「児童、生徒の安全、健康を守るための猛暑対策は緊急の課題」だと強調。「来年のこの時期に間に合うよう政府として責任を持って対応したい」と述べました。
このところの猛暑では、先週、愛知県で小学校1年生の児童が熱中症とみられる症状で死亡したことなどをきっかけに、小中学校での熱中症対策を求める声が高まっています。」
24日午前の定例会見の模様らしいです。
BSフジの番組にて
「菅義偉(すが・よしひで)官房長官は23日のBSフジ番組で、各地で記録的な猛暑となっていることを踏まえ、政府として小中学校などのクーラー設置を支援する考えを示した。「(猛暑対策は)緊急の課題だ。クーラーが設置できていないところは早急にしないとならない」と述べた。また、学校の暑さ対策として「冬休みの期間を短くし、夏休みを長くするなど、いろんなことを考える必要がある」とも述べた」産経ニュース https://www.sankei.com/politics/news/180723/plt1807230033-n1.html
「菅義偉官房長官は23日夜のBSフジ番組で、猛暑に関し「クーラーが設置できていないところは早急に(設置)しなければならない」と述べ、全国の小中学校のエアコン設置のため政府補助を検討する考えを示した。また「夏休みと冬休み(のバランス)で、夏休みを増やすとか、いろんなことを検討する必要がある」と語り、有識者の意見も踏まえながら学校の休暇のあり方を見直す考えを示した。」毎日 https://mainichi.jp/articles/20180724/k00/00m/010/146000c
エアコンの設置は喫緊の課題になっていることは間違いないので,今後も推移を見守っていきたいと思います。