体罰はもとより禁じられていることであり、児童生徒の人権を尊重しないことでありますから決して行なってはなりません。
そう前置きしてのことですが、体罰等の不祥事が報道され、それにともなうなんらかの研修がおろされてくることが続くと,現場はだんだん元気を失っていきます。
まったく体罰当の不祥事とは関係のない教職の道を歩んできたものほど、このような報道や処分がなされると自分のことのように傷つくもの。
飲酒運転の時もそうでしたが、新聞やテレビ、ネットなどで激しい批判にさらされているのが自分であるかのようにあまりに真摯に受け止めて、自分はまったく恥ずかしいことなどしていないのに、反省せざるを得ない心境になる。そしてだんだん元気がなくなっていく。
反省するのは良いことではあるが、元気を失っていくとなると,同じ職員としていたたまれない気持ちになります。
私自身、新聞で市の職員の不祥事!とか、処分!という言葉をみるたびに意気消沈しますのでよくわかります。
真面目に捉える人間ほど傷ついていく。
どうしたらいいものか、と考えることが多い昨今です。
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教師が元気がなくなると、結局子どもの不利益に行き着きます。
なんでも慎重に慎重に、触らぬ神に祟りなしで進む教師が増えて、行政は安泰でしょうが、教育は死にます。
新聞やニュースなどは、ニュースバリューになりそうな不祥事や処分ばかりでなく、教師に元気を与えてくれるような話もバランスよく紹介していただきたい。
どこどこの先生がこんなよいことをした。
どこどこの先生は、こんなに子どもたちに慕われている。
私が習ったあの先生は、私にこんな力をくれた。
こんな記事があると本当にいいなと思います。