子どもたちがいたずらやからかい、いじめなどをした時、よく、「どうしてこんなことしたの!」と聞いているのか叫んでいるのかわからないような「詰問」をすることがよくあります。ありました。
子どもたちは決まってうつむいて黙り込みました。
すると、「どうして黙ってるんだ」とさらに激昂します。
答えられない子どもはますます貝になります。
するとそれが反抗的に見え、教師はさらに激昂。
「なぜ」質問には人はなかなか答えられません。
特に叱られている時には。
なんとか答えたとしても、その先にはさらなる追求があるとわかっているので、おいそれとは答えられず、なんと答えたらいいかと答えあぐねてしまうのです。
自分に置き換えて見たらわかるはずです。
あなたが自分より上位の誰かから
目を釣り上げて「どうしてこんなことやったんだ!」と言われて答えられますか?
なんとか答えたとして、「そうだったのか。なーんだ。」などと理解してもらえる展開はないと身に染みています。
それよりも悪ければ「言い訳するな!」が待っています。だこら答えられないのです。
「なぜ」質問より、「何」質問。
「どんな気持ちてそんなことしたんだろう」
「一体なにがあったの?」
同じこと聞くにもこちらのほうがこたえやすいですよね。
それどころか、「なにがあったの?」と聞いてくれること自体に、自分を大事にしてくれていると感じさせる力があります。
「なぜ?」「なんで?」「どうして?」を使わないで済む質問をいろいろ考えておくといいですね。
「その時はどんな気持ちだったの?」
「どうなったらいいなと思ってた?」
そんな質問を。