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もうすぐ夏休み。
世間では、今だに「学校の夏休み中は先生たちも休み」と思い込んでいる人がいて、業者さんなどから「今度、施設の点検にきたいのですが、学校は開いていますか?」などという電話がかかってきます。
「ずっといますよ」というと「先生たちも夏休みだと思ってました」というお返事。
こういうことがもう何年も繰り返されてきました。
公務員である以上、子どもが夏休みであろうとなかろうと、教師は勤務なのですが、なかなかわかってもらえません。
「先生たちは夏休みがあっていいなあ」などと今だにいわれます。
いったいこの誤解はどこから生まれたのでしょうか。
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教師の夏休みとは・・・
いわゆる夏季特休という特別休暇が、本市では年次休暇とは別に5日間とることができます。
これがいわゆる「夏休み」でほかの公務員や一般企業などにも似たような休みがあると思います。
これを、土日と合わせると10数日の連続した休みをとることができるうえに,子どもたちが来ない時期なので多くの職員が一度に休みをとる状況が生まれます。
他の公務員や一般企業では,一度に人がいなくなる状況は生まれません。
ですから,学校に誰もいないことで,「夏休み中は教師も夏休みだ」と思われているのかもしれませんね。
また,夏季特休5日は、だいたいの教師がお盆の週にとりますので8月10日頃から8月15、6日あたりには、学校はほとんどの教師がきていないという週になります。
この1週間は「夏休み」といっていいかもしれません。
もちろん勤務日ですからだれかは必ず職員室で執務をしているようになっています。
また管理職の一人は必ずいるという学校も多いですので、学校がしまってしまう、ということはありません。(私の住んでいるところのように,お盆の3日は閉庁するという地域もあるでしょう。)
さらに誤解を生んだ要因とは
確かに2、30年前は、終業式翌日から学校ががらんとしている、というような時期がありました。
わたしたちも、若い頃は夏季特休とは別に休みを何日もとって県外の研修に言ったり、旅行をしたりした覚えがあります。
これはいったい何かというと、「公休」というものだったのです。
週休2日制ではない時代のこと。
世間で週休二日がはじまっても、学校現場は土曜日まで授業がある週6日の時代。
そこで、世間とバランスをとるために、普段とれない土曜日の休みの分を、子供が休みの夏休みにまとめてとってもよいことになっていました。
これが「公休」と呼ばれる休みでした。
これが年間13日ほどあったため、教師たちはその休みを夏休みにまとめてとっていたのです。授業のある学期中はとれませんからね。
これをはたからみると、教師が子どもと一緒に夏休みを満喫しているというように見えたのでしょう。
しかし、学校現場が週5日制となり、土日休業となった2004年以降、教師の「公休」はなくなり、夏休みでも普通に8時半から17時までの勤務になったのです。
そしてそうなってからすでに15年が経過しました。
私たちは,夏休み中でも,毎朝職員朝礼をして、清掃をしてから、研修や清掃作業、事務の時間に入っていくのです。
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まとめ
夏休み中は,教師は明日の授業の準備がないので,定時で帰れます。
これが私たちにとって「夏休みのようなもの」ともいえるでしょう。