昨年4月にリリースした私の本「私のシドニー派遣教員日記」は,なんと付録だけで全体の量の20%もあります。
いったい何が付録になっているのかというと,詳細な図画工作の授業の実践記録をそのまま収めているのです。
はじめは本文に入れる予定で書き進めていましたが、あまりに膨大になってしまい、こんなのだれも読まないだろうと思って一度はばっさりと削除しました。
しかし、中にはニーズもあるかもしれません。
そう思って、「付録」として本編以外で入れることにしました。
内容は、3年生の図画工作の何単元分かの指導記録です。
オーストラリアの子どものクラスと日本の子どものクラスとが、いっしょに学ぶ図画工作科の授業。
当時、日本人学校に現地の子どもの学級があるというのは、世界の日本人学校の中でも珍しい形態でした。
そこで、図工の授業を受け持った私は、海外の子どもの造形教育に関心があったこともあり、わくわくして最初の授業を行います。
そこでとんでもない事態になり、それから半年以上、少しでもこの子たちによい表現をさせようとじたばたするのでした。
その記録が全部掲載されています。
当時、日本に向けてのレポートとして書いたもので、臨場感豊かにその時の状況が伝わってくると思います。
どうぞ読んでいただけると幸いです。